BLOG医院ブログ

2020.10.13

裏で糸を引いているのは誰か

裏で糸を引いているのは誰か       このブログで書いた通り、   眼窩減圧術で、「骨を処理し眼窩先端部付近までアプローチする場合(クレーンライン法等)」でしか、いままでの保険が通らなくなりました       それにしても理不尽な決定があったものです     切らなくてもよい皮膚を切り   外さなくてもよい骨を外さないと   保険が適応にならない(確認しました)         何故こんなことをするのか   誰が得をするのか   患者さん達は損しかありません       今回は、誰がこういう決定をしているのか、を考えてみたいと思います     それを整理するには、まず僕が開業する3年前よりさらに前の状況を思い出す必要があります     いまでは眼窩減圧術というものがあるというのはほぼ常識になってきたと思いますが   僕が開業する前は非常にハードルが高いものだったのです       入院は3週間必要   アプローチは口腔内から眼窩の骨を切る   大きく腫れるし、口を切るので痛い   全国で手術をしているのは原宿と愛知と神戸だけ     手術へのハードルが高すぎて、患者さんたちの苦悩に溢れていました         僕が開業後、こう変化します     日帰り全身麻酔で入院不要   結膜からのアプローチ   増えた眼窩脂肪を切除する     ここを経験された方は、まさに時代が変わったように感じたのではないでしょうか       治療は大きく変化しました   それは僕が自分の時間とお金を使って海外で集めた知識・経験を国内に還元したから   日本から出なかった人たちは、自分たちだけで医療を発展させることが出来ず   それどころか世界に大きく後れをとってしまっていたのが当時の状況だったのです       さて、今回の決定   誰がどのように決めているのでしょうか             通達では骨を大きく切る方法なら良い、とされている     簡単に言えば、古い手術方法なら良いが、新しい低侵襲の手術はダメ   患者さんの立場を考えると、低侵襲の良い術式を高得点にして、そちらに誘導するのが正しい   例えば、胃の全摘術   開腹して全摘する場合K657 胃全摘術  1 単純全摘術50,920点です   それが腹腔鏡を使って小切開で行うとK657-2 腹腔鏡下胃全摘術 1 単純全摘術64,740点と高くなる       そりゃそうでしょう   古い技術、高侵襲の技術に高点数つけていたら、時代が前に進まなくなります         ちなみにクレーンライン法ってなんのことだか知ってますか?     クレーンライン医師が開発した方法なんです   で、問題なのが、クレーンライン、どの年代の人だと思いますか?     バブルの頃?? 違います   高度経済成長期の頃?? 違います   太平洋戦争の頃?? 違います   日清・日露戦争の頃?? 違います       クレーンライン医師が眼窩の骨を外して腫瘍を取る手術を発表したのは1889年       大日本帝国憲法・旧皇室典範・ 衆議院議員選挙法が公布された年です(笑)       こんな昔の手術をまだやれと言われます(爆)     このころなんか、CTだって、MRIだって、それどころかレントゲンも無い   顕微鏡も、抗生物質もない(世界最初の抗生物質発見は1928年)       もう、書いていて悲しくなってきました     本題に移りたいのですが、長くなってきたので続きは明日のブログで書きますね       減圧の保険打ち切りに関する苦情は下記にお願いします   電話だと受付の方が可哀そうなので、出来ればFAXでお願いします     社会保険支払基金 東京支部 住所   〒171-8541 豊島区南池袋2-28-10 電話番号          電話:03-3987-6181 FAX       03-3983-3744 https://www.ssk.or.jp/shibu/13_tokyo/index.html   社会保険支払基金 群馬支部 住所   〒371-8502 前橋市問屋町1-2-4 電話番号          電話:027-252-1231 FAX       027-253-1579 https://www.ssk.or.jp/shibu/13_tokyo/index.html           ※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします!   2019年手術実績 3850件(2019年1-12月) 涙道涙液学会 理事   オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/FHdXKbJWcGtzU2fs6       新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1 027-288-0224 http://www.kashima-oc.com/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/vBW1QXwt6y1VevAo8     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら https://youtu.be/kxH9sgrlt0A   OurAgeに特集していただきました https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/       バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/FoB 現物 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

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