群馬県前橋市の眼科形成外科 かしま眼科形成外科クリニック 眼科(眼形成眼窩外科)・形成外科

かしま眼科形成外科クリニック

医院ブログ

ブログでの情報発信

18.07.29

カテゴリ:ブログ

ブログで当院のことを書いてくださる方が増えてきて
自分なりに情報発信をするべきかと思い、アメブロのページを立ち上げました。
顔面神経麻痺のこと、バセドウ病眼症のことを書いています。
眼窩腫瘍など、その他の病気についても書いていこうと思っています。

https://ameblo.jp/kashitomo52/entrylist.html

皮膚を切らない眼瞼下垂手術

18.07.28

カテゴリ:ブログ

日本人の眼瞼下垂では、ほとんどの場合に余剰皮膚があり、切除が必要になります。
このため皮膚を切開して手術を行うことが多いのですが、諸事情でどうしても皮膚を切開したくない場合には
まぶたの裏から行う眼瞼下垂手術があります。
結膜を切開し、瞼を上げる挙筋の短縮を行うものです。
腫れの程度は皮膚を切った場合と同様ですが、現状のまぶたの雰囲気を残すことが可能です。

顔面神経麻痺への治療の動画

18.07.20

カテゴリ:ブログ

顔面神経麻痺の方へ手術治療を行いました。下顔面についてはフェイスリフト、眉毛下垂についてはヒアルロン酸注射を行っています。
前後の変化について、動画を作成してみましたのでご興味のある方はご覧ください。

フェイスリフトとヒアルロン酸注射による修正術を行いました。

顔面神経麻痺への美容注射モニターを募集しています。

18.07.18

カテゴリ:ブログ

顔面神経麻痺は顔面神経という表情を作る神経が麻痺していることで、顔つきの左右差が出現してしまう病気です。
左右差が出ると奇異な表情に見えてしまうため、外出したくなくなることや、目が乾いて傷ついてしまうことがあり生活の質が大きく低下してしまいます。
当院では顔つきを治す手術を行っていますが、軽微な方々に対して美容注射の薬剤を使用して表情を治す試みを行いたいと思います。
写真使用許諾を頂ける方に、施術費用は無料で行います。
お困りの方はどうぞご相談ください。

眼窩腫瘍の手術

18.07.14

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眼窩にはIgG4関連疾患や悪性リンパ腫により腫瘍が出来ることがあります。
昨日も3件、涙腺の腫瘍摘出や生検を行いました。最も大きかった腫瘍は4センチもありました。眼球が約2.5cmですから、眼球の1.5倍超ありました。
切開は重瞼から行うため、クレンライン切開のように眉毛下を切った場合に比べて切開創は目立ちません。

顔面神経麻痺の治療

18.07.14

カテゴリ:ブログ

顔面神経麻痺の治療
顔面神経麻痺では顔面神経につながっている筋肉が麻痺してしまうため顔つきが左右非対称になってしまいます。
左右非対称な顔貌は、不自然であるため患者さんは外出を避けるなど生活の質を大きく下げてしまいます。
当院では顔面神経麻痺の治療も行っています。兎眼に対してはまぶたにヒアルロン酸注射を、眉毛下垂については眉毛挙上術を、対側の眉毛挙上に対してはボツリヌス毒素を使用して、顔面の左右の対称性を出すようにしています。眉毛上部の傷は半年程度かけて徐々に目立たなくなります。

医療広告ガイドラインに準拠し、同意書を掲載します。
説明同意文書

顔面神経麻痺再建術(静的なもの)を受けられる
患者さん、ご家族のみなさまへ

 この説明書は、顔面神経麻痺再建術(静的なもの)について説明したものです。わからないことがありましたら、担当医にお尋ねください。治療を受けられる場合は「同意書」に署名をお願いいたします。

1.あなたの病名と現在わかっていること、病態
・ 顔面神経麻痺
・ 顔面神経は顔面の表情に関連する筋肉を支配している神経です。この神経が麻痺しているため、眉毛下垂、眼瞼皮膚弛緩、下眼瞼外反、兎眼などの状態をきたします。
顔面神経麻痺の顔

2.この治療の目的・必要性・有効性
・ 眉毛下垂は表情に大きくかかわるため眉毛上の皮膚を切除して引き上げることにより表情を改善させます。
・ 下眼瞼の外側や内側を短縮することにより眼瞼外反、兎眼を改善し、眼の表面の傷を改善します。
・ 上眼瞼に対してはまぶた挙げる筋肉群(ミュラー筋や眼瞼挙筋腱膜)を切離したり、を純金の重りを使用したりすることで閉瞼しやすくします。
・ 下顔面や口角の下垂により顔貌が悪くなっているため、これを引き上げます。
・ どの程度効果があるかは患者さんの状態により個人差があります。

3.この治療の内容と性格および注意事項
眉毛拳上術
・ 皮膚、皮下組織を切除し、眉毛上の皮膚を引き上げて縫合します。
外反症手術
・ まぶたの外側の皮膚、結膜を切開し、下まぶたの靭帯の一部を切開します。余分な部分を切除し下まぶたの固い組織(瞼板)を上まぶたの靭帯に縫合します。皮膚を縫合します。状態により皮膚、結膜切開後凝固して靭帯を短縮します。
眼瞼延長術
・ 皮膚を切開し、眼瞼挙筋腱膜、ミュラー筋を切除します。場合によってはシートを筋肉と瞼板の間に使用します。皮膚を元の位置に戻し重瞼となるよう縫合します。
眼瞼への重り挿入術
・ 皮膚を切開し瞼板に純金の重りを挿入し縫合します。皮膚を戻し縫合します。
・ 純金の重りの代わりに、ヒアルロン酸の注射を使用することがあります。
・ 以上の方法を状態により組み合わせて何度か手術を行う必要があります。
フェイスリフト
・ 耳の周囲の皮膚を切開し、顔面を支えている腱膜を引き上げ、下垂した下顔面を引き締めます。

・ 術中にまぶたの形を確認するため主に局所麻酔で行いますが、フェイスリフトの場合など状況に応じて全身麻酔で行います。術前に痛みを感じにくいように鎮静剤を使用することがあります。
・ 術後1週間、軟膏を使用してもらいます。術翌日からシャワー浴・洗顔・洗髪は可能です。創部に汚れがたまると不潔になりますので、毎日軽く洗い流すようにしてください。ただしまだ癒着していませんので強くこすることはおやめください。3日後からは入浴が可能です。約1週間で創部の化粧は可能です。経結膜の場合は翌日から入浴、化粧が可能です。術後に顔貌が大きく変化する場合があります。また術後に腫れますので創部が醜く見える可能性がありますが、完全に腫れが消退し、完成した状態になるためには6か月が必要です。
・ 傷口に色素沈着が残るので術後6か月間は強い日焼けを避けてください。

4.この治療に伴う危険性とその発生率
・ 手術により創部が腫れ、内出血が起こります。皮膚、結膜内出血は最初赤いアザのようになっていますが、黄色く変色し重力に伴って下方に移動しながら約3週間で消退します。腫れの消退は最初の2週間で8割程度改善しますが、完全な消退には約6ヵ月かかります。創部に血腫ができた場合は除去手術が必要です。
・ 開瞼時、閉瞼時表情によって眉毛の位置やまぶたは変化するため完全に左右対称にはなりません。
・ どの程度になるかは個人差があります。
・ 術後に再度縫合処置をしたり、再手術を行ったりする事があります。
・ 眼瞼延長術ではまぶたが下がりきらなかったり、下がりすぎたりする場合があります。下がりすぎた場合は挙げる手術を考慮する場合があります。
・ 感染が起こり、創部が赤く腫れることがあります。特にゴアテックスシートや純金を使用した場合に感染が起こった場合は除去が必要です。
・ 感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。
・ 術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。

5.偶発症発生時の対応
万が一,偶発症が起きた場合には最善の処置を行います。なお,その際の医療は通常の保険診療となります。

6. 代替可能な治療
・ 下肢からの正常な神経の移植や麻痺のない正常な顔の神経を神経移植を行ってつなぐ方法、顔面の神経を移行して再生を得る方法、筋肉を移植する方法。笑うなどの動的な再建となりますが、侵襲も大きく手術時間も長いです。形成外科で行っています。
・ 点眼、軟膏加療、テープ固定。症状の軽減にはなりますがなくなることはありません。

7. 治療を行った場合に予想される経過
・ 術後、角膜びらんなどの症状がある場合は点眼の治療が必要です。
・ ゴールドプレート挿入術では仰臥位では重力により開瞼してしまうことがあります。

8.何も治療を行わなかった場合に予想される経過
・ 自然には治りませんので、結膜充血や角膜びらん、痛みに対して点眼、軟膏加療、テープ固定の永続が必要となります。

9.患者さんの具体的な希望
治療に関して何かご要望があればお伝えください

10.治療の同意を撤回する場合
いったん同意書を提出しても,治療が開始されるまでは,本治療を受けることをやめることができます。やめる場合にはその旨を下記まで連絡してください。

バセドウ病眼症の患者さん向けの本の企画

18.07.12

カテゴリ:ブログ

我々の施設には全国さまざまところから患者さんがいらっしゃいます。北は北海道から南は九州まで、日本全国さまざまなところから時間とお金をかけて治療を受けにいらっしゃいます。遠方からの患者さんが受診するたびに、どのような経緯で当院に来られたか伺うと、そもそも適切な治療を受けていない方がほとんどだと感じます。内科ではバセドウの診断を受けているのに、甲状腺の数値が落ち着けば眼の症状は治るからと言われ眼症は放置されている方もいれば、内科から眼症の治療目的に紹介受診した眼科では眼球突出が明らかにも関わらず、出来ることは無いと言われて放置された方もいらっしゃいます。また眼球突出が残存しても内科や眼科のドクターからも「眼症なのだからあきらめなさい。そんなに気にならないよ」と言われて、そのまま治らないと思い込んだ方も多いです。そこでこれらの知識が患者さん、眼科医、内科医に浸透するように、本を出版できないか検討しています。医家向けの本と大手出版社の一般向けの本は、流通や価格などの条件が合わずに断念して、いっそ自費出版してしまおうと思っており臨床眼科学会のある10月くらいには出すつもりで動いています。下記は目次の案です。AMAZONでも購入できれば、全国の方々に情報が伝わるのではないかと思っています。

目次 (案)
1. 甲状腺眼症とはどのような病気ですか?
2. 甲状腺眼症の自然経過について教えてください。
3. 甲状腺眼症によって起こる症状にはどのようなものがありますか。
4. 甲状腺眼症が起こりやすい年齢や性別について教えてください。
5. 甲状腺眼症の検査について教えてください。
6. 日常生活で気を付けなければいけないことはありますか。
7. 治療はどのようなものがありますか。
8. 甲状腺機能亢進症の治療を始めましたので、眼症はそのまま様子見ていて良いでしょうか。
9. 眼症の活動性の評価にはどのような方法があるのでしょうか
10. 甲状腺関連ホルモンの数値と眼症の重症度に関連はあるのでしょうか?
11. 甲状腺機能亢進症の治療と眼症の関連について教えてください。
12. 放射線治療の方法と副作用について教えてください。
13. 放射線が怖いのですが、放射線治療はやった方がいいのでしょうか?
14. 発症からすでに数年が経過してしまいました。治療は出来るのでしょうか?
15. 甲状腺眼症の手術治療の種類について教えてください。
16. 甲状腺眼症への手術治療で治せる症状について教えてください。
17. ホルモンの数値が安定していません。手術を行うのに適切な時期はいつですか。
18. 手術を行うとすれば、どのような順番で行うのがよろしいでしょうか。
19. 眼窩減圧の種類について教えてください。
20. 減圧術は何回でも出来るのでしょうか?
21. 眼窩減圧術後のケアについて教えてください。
22. 斜視手術について教えてください。
23. 斜視手術後のケアについて教えてください。
24. 眼瞼手術について教えてください。
25. 眼瞼手術後のケアについて教えてください。
26. その他の手術やケアについて教えてください。
27. 手術は健康保険の適応があるのでしょうか。
28. 家族や主治医は手術に反対します。手術をしたほうが良いのでしょうか。
29. 手術以外の治療法があるのでしょうか。
30. 手術後に再発する可能性はあるのですか?再発したらどうしたら良いのでしょうか。
31. 付録・EUGOGO Guideline 日本語訳

世界眼科会議で発表してきました。

18.06.17

カテゴリ:ブログ

WOCバルセロナ

世界眼科会議(World Ophthalmology Congress)バルセロナにて、ご招待頂き講演をしてきました。今回のお題は眼窩のMALTリンパ腫です。眼球の外側(外眼部とも呼ばれます)が我々の専門領域であり、悪性腫瘍も骨折も手術を行っています。

眼窩減圧手術前後の変化

18.06.05

カテゴリ:新前橋

眼窩減圧術前後の写真。患者さんのご協力で写真を使ってよいとのことでしたので、掲載させていただきます。

眼窩減圧術前術後で顔貌が大きく変化し、術後にとても綺麗なお顔になっていることが分かっていただけると思います。

上下眼瞼の脂肪が減少し、ドライアイも改善しています。

今までバセドウ病の眼球突出が治らないと思っていた患者さんや、内科の先生や、眼科の先生に是非知っていただけたら嬉しく思います。

眼窩減圧術 前後 顔写真

 

この写真はEOSを使用してフラッシュ有の同条件下での撮影を行っています。下記にリスクを記載した同意書の文面を掲載します。

 

1.あなたの病名と現在わかっていること、病態
・ 眼球突出(甲状腺眼症)
・ 甲状腺に関連した自己免疫疾患です。
・ 甲状腺に関係した抗体が眼球の周りにある脂肪や眼球を動かす筋肉の中に存在し、それが標的となって炎症が起こり、増生します。それによりまぶたの腫れ、赤み、白眼の充血、角膜の傷、眼の奥の痛みや重さ、眼がでてきたり(眼球突出)まぶたが開いたり(眼瞼結膜の後退)し、瞬きが少なく目つきが鋭くきつくなるように見えます。筋肉、脂肪の炎症、腫れにより眼圧上昇や視力低下、2重にみえることもあります。バセドウ病の方の約50%~60%に甲状腺眼症が生じます。甲状腺機能亢進症でも低下症でも甲状腺機能が正常でもおこります。
・ 筋肉や脂肪が増生し眼球突出が起こったり、神経が圧迫されて視力低下が起こったりします。症状は発症から半年程度経過すると固定化し自然には治りません。
眼窩部の解剖図
2.この治療の目的・必要性・有効性
・ 高度の視力低下や眼球突出に対して、眼の周囲の骨(眼窩)を削り、眼の奥の脂肪を切除することで肥大した筋肉や脂肪が入るスペースを拡大する手術です、
・ この治療をすることにより眼球を陥凹させ、眼球突出により鋭くきつくなった目つきを改善し、白めの充血、角膜の傷を改善させます。
・ どの程度効果があるかは患者さんの状態により個人差があります。

3.この治療の内容と性格および注意事項
・ 全身麻酔で行います。
・ 下まぶたの結膜や目じりの皮膚、目頭の結膜を切開し、目の奥の骨や脂肪組織を切除します。切った結膜や皮膚は元に戻します。
・ 術後疼痛がある場合は鎮痛剤を使用します。
・ 術後1週間、軟膏を使用してもらいます。術翌日からシャワー浴・洗顔・洗髪は可能です。創部に汚れがたまると不潔になりますので、毎日軽く洗い流すようにしてください。ただしまだ癒着していませんので強くこすることはおやめください。3日後からは入浴が可能です。約1週間で創部の化粧は可能です。術後には顔貌が大きく変化する場合があります。また術後に腫れますので創部が醜く見える可能性がありますが、完全に腫れが消退し、完成した状態になるためには6か月が必要です。
・ 手術後眼帯をし、その上から冷却が必要です。
・ 当院ではチームとしての医療を行っており、厳格な基準を経た指導のもとに手術を行っていますが、通常の保険診療の場合には手術を担当する医師は指定することはできません。担当医を指名する場合には自由診療での手術になります。

4.この治療に伴う危険性とその発生率
・ 手術により創部が腫れ、内出血が起こります。内出血は最初赤いアザのようになっていますが、黄色く変色し重力に伴って皮下を下方に移動しながら約3週間で消退します。腫れの消退は最初の2週間で8割程度改善しますが、完全な消退には約半年かかります。創部に血腫ができた場合は除去手術が必要です。
・ 手術後には眼球運動障害が出現し2重に見えます。徐々に改善し、3から6か月で安定しますが、脂肪切除のみでは3-20%、外側壁では3-6%、内側壁では10-65%で複視が残存するとされています。その場合には、斜視手術が必要になることもあります。当院の脂肪減圧のデータでは正面複視は0%、最周辺複視は50%でした。
・ 意図的に眼球を陥凹させる手術ですので、まぶたが凹むなど、顔貌が変化します。目標を15㎜にすることが多いですが、個々の症例に個別にプランを作ります。顔貌の変化に伴って二重のラインの形状や、まぶたの腫れ方が変化します。人によってはバセドウ病発症前よりも凹んでしまった感じる場合もあります。
・ 眼に関わる神経やこれを栄養する血管に障害が起こると失明に至るような視力障害や知覚鈍麻が出ることがあります。
・ 脳に近い場所の手術を行うため、感染症などをきたすと重篤な状態になる可能性があります。
・ 術後徐々に傷痕は目立たなくなりますが傷痕が目立ったり、ケロイドになったりすることがあります。術後に傷が離解した場合は再度縫合処置が必要です。感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。

5.偶発症発生時の対応
万が一,偶発症が起きた場合には最善の処置を行います。なお,その際の医療は通常の保険診療となります。

6.代替可能な治療
・ これに代わる治療はありません。

7. 治療を行った場合に予想される経過
・ 術後、さらに眼球陥凹を得たい場合に、今回の手術とほかの部位の減圧術を行うことがあります。眼瞼後退や眼瞼下垂、複視、斜視に対する手術など外科的治療が必要な場合があります。角膜びらんなどの症状がある場合は点眼の治療が必要です。
・ 一度炎症が落ち着いた眼症も15%で再発します。その場合はステロイド治療などを必要とする場合があります。甲状腺の数値が安定している方やむしろ低下している方でも眼症は悪化することがあります。甲状腺の数値が安定しているからといって眼を放置するとひどく悪化することがあります。
・ 喫煙や放射線ヨード内用療法が悪化につながるため、禁煙が絶対必要です。またストレス、寝不足が悪化を招きます。十分な睡眠を心掛けて下さい。

8.何も治療を行わなかった場合に予想される経過
・ 自然には治りませんので、視力低下や結膜充血や残存します。顔貌の変化が気になっている場合には、うつ状態になってしまう方もいらっしゃいますし、きつい目つきに見られることで社会的不利になることなどが考えられます。

 

目の下のくま(眼窩脂肪ヘルニア)

18.06.01

カテゴリ:新前橋

当院では下眼瞼脂肪ヘルニア(目の下のくま)に対する眼窩脂肪移動術(ハムラ法)を行っていますが、手術前後の写真です。

皮膚のたるみがない場合には結膜(下まぶたの裏)から行っていますので、表面にキズを作りません。

術前の状態だと、すごく疲れている印象になっていますが、術後にそれが改善しています。

下記に手術内容や、それに伴うリスクについて記載した同意書の文面を記載します。なお、この写真はEOS Kiss X6にてフラッシュ無しの同条件で撮影したものです。

1.あなたの病名と現在わかっていること、病態
・ 眼窩脂肪ヘルニア
・ 眼球が骨に囲まれた部分を眼窩といいます。そこには眼球と眼球の働きを維持するための色々な組織(涙を作る器官、眼を動かす筋肉、視神経、視神経を保護する組織、脂肪組織など)が入っています。
・ 眼窩脂肪が年齢とともにたるんで、前方に突出します。さらに骨の前面にある脂肪が萎縮するため、下まぶたのふくらみが明らかになります。

2.この治療の目的・必要性・有効性
・ 突出した脂肪が不快感の原因になっている場合にはこれを切除します(脂肪切除法)。もしくは、脂肪の一部を骨の前面に移動することでまぶたのふくらみを改善します(ハムラ法)。

3.この治療の内容と性格および注意事項
・ 術中に眼瞼の形を確認するため主に局所麻酔で行います。術前に痛みを感じにくいように鎮静剤を使用することがあります。
・ 脂肪ヘルニアの場所に応じて下まぶたの裏の結膜や、睫毛下の皮膚の一部を切開します。手術中にヘルニアの広がりを確認しながら切除するため、切除範囲は手術中に決まります。出血が多い場合ドレーンを入れて終了することがあります。その場合は1~2日後抜去が必要です。
・ 手術後眼帯をし、その上から冷却が必要です。
・ 術後1週間程度、軟膏を使用してもらいます。術翌日からシャワー浴・洗顔・洗髪は可能です。創部に汚れがたまると不潔になりますので、毎日表面を軽く洗い流すようにしてください。ただし強くこすることはおやめください。3日後からは入浴が可能です。約1週間で創部の化粧は可能です。術後大きく顔貌が変化する場合があります。また術後に腫れますので創部が醜く見える可能性がありますが、完全に腫れが消退し、完成した状態になるためには6か月が必要です。
・ 術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。

4.この治療に伴う危険性とその発生率
・ 手術により創部が腫れます。腫れの消退は最初の2週間で8割程度改善しますが、完全な消退には約6ヵ月かかります。内出血が起こる可能性があり、その場合には皮膚、結膜に最初赤いアザのようなものが出て、黄色く変色し重力に伴って下方に移動しながら約3週間で消退します。創部に血腫ができた場合は除去の処置が必要です。
・ 感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。
・ 腫瘍の周囲には眼に関わる神経や筋肉があり、これらが障害され視力障害や複視が出ることがあります。
・ 術後に腫瘍による炎症などで眼瞼下垂が起こることがあります。その場合は再手術を行うことがあります。
・ 術後傷痕が目立ち、ケロイドとなることがあります。その場合、内服、軟膏、再手術の可能性があります。
・ 術後に処置をすることがあります。
・ 術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。
・ 術後に痛み違和感が残る可能性があります。

5.偶発症発生時の対応
万が一,偶発症が起きた場合には最善の処置を行います。

6.代替可能な治療
・程度が軽ければ、ヒアルロン酸注射によって改善できる可能性があります。
・皮膚のたるみについてはレーザー治療が有効な場合があります。

7. 治療を行った場合に予想される経過
・ 2週間程度で8割程度回復しますが、内出血が強い場合には3週間程度かかることがあります。通常1か月程度で良好な状態に戻ります。

8.何も治療を行わなかった場合に予想される経過
・ 脂肪ヘルニアはゆっくり増大すると考えられます。