BLOG医院ブログ

2019.02.25

若い人たちが生き生きと働ける組織

若い人たちが生き生きと働ける組織 独立開業を最終目標にしていた場合、 医者であれば最初は大学病院、それから市中病院に出向して ある程度患者さんからの知名度を付けて その地域で開業というのが良くある流れです。 もちろんそのまま出向病院でずっと勤め上げる場合もあれば そのほかの民間病院に就職ということもあると思います。 医者の良し悪しは知識と経験の量で決まるものですから 開業までの間に、いろいろな経験をしていた方が良いと思います。 いろいろな経験をするとそれに伴ってしらなければいけない知識を習得しますし さまざまな組織を見ることで将来自分がどのような組織を作りたいか考えることができるからです。 自分自身で言えば、若いころには医局から指示された病院だけでなく 一般眼科、コンタクトレンズ眼科やレーシック眼科などにもスポットのアルバイトで行っていました。 大っぴらには出来ないようなアルバイトでしたが もう10年以上前だから時効でしょう(笑) 実際にいろいろな組織に行ってみて一番印象的だったのは、レーシック眼科でした。 現在は落ち目ですが、その時は本当にすごかったのです。 月に1回程度行くだけでしたが、行くたびに1日の手術件数がどんどん増えていました。 当然売り上げも上がり、一部歩合制だったお給料も増えてスタッフがとても楽しそうに働いていました。 その一方で数十年前から建物もスタッフも変わっていないような眼科もあります。 患者さんがついているのでそれなりに集客はありますが ロボットのようにただ診察をこなすだけの時間が流れ スタッフはただ生活のためだけに仕事をしているような状態でした。 うなぎ上りに業績を上げている組織はスタッフが生き生きと働いている。 それは自分にとってとても大きな発見でした。 もし開業するなら、スタッフが生き生きと働く組織にしたい、とその時に思いました。 当院では労働時間は出来るだけ短く、有休も自由に取れて、副業もOKというスタイルです。一部歩合制も入れてあるので、仕事への意欲は高く保てていると思います。 今後何らかの理由で当院を辞めたとしても、在職していたことがキャリアアップに繋がるような組織でありたいと思っています。 2018年手術実績 3046件 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

2019.02.23

”眼窩減圧術をしました”

当院で眼窩減圧術をした患者さんが最近減圧術の経過を書かれています。 ご自身のお顔も全体に公開されていますので、是非読んでみてくださいね。   たまに患者さんに「痛いですか?」って聞かれます。 そんなときは「患者になったことないから分からない」って答えます(笑)   それだけではおちょくっているようになってしまうので 「術後にとても痛がっているという訴えはほとんどありません」と伝えます。   このブログに書かれているように、こういう術前・術中・術後の流れについて我々はすべて把握しているわけではありません。 なので、とても勉強になります。   ちなにみいまシンガポールにいます。 国際甲状腺眼症学会(International thyroid eye disease meeting)で講演が今終わりました。 前に立って話すことを依頼されるのはとても光栄なことです。 解剖実習のコースのインストラクターも務めさせていただきました。 日本人で一番長い時間人前でしゃべってきました。(笑)  

2019.02.18

手術の完成度

手術の完成度 手術はかならず成功するものではありません。 患者さんご自身は自分の身体を任せるわけですから 成功するかどうか心配になるのは当然だと思います。 しかし医師側から言えば、100%の完成度というものは存在しません。 例えると毎回テストを受けているようなもので どんな優等生でも100点を取り続けることは出来ません。 まさにテストと一緒で、他の人より沢山テストを受けて受けて復習を毎回何度も行うと 徐々に成績が上がっていく、のと同じようなものです。 我々は2018年の実績で3000眼以上手術を行いました。 これは内眼手術やレーザー、注射を含めない手術の実数ですから 相当数の手術件数であるのはご理解いただけると思います。 名だたる大学病院の眼科の手術件数よりも相当に多い数字です。 それが一部だけに特化しているのですから、潜在的な需要の多さに気付くと思います。 それだけの数を行っているので もちろん平均点は普通よりそれなりに高く取れている筈です。 ただその平均点を上げる努力をすることは出来ても その中には低い点数も、高い点数もある中でのことになりますから どうしても低い点数の場合が出てきてしまいます。 低い点数でも落第しなければ良いや、という方もいれば もっと高い点数でなければ嫌だ、という方もいらっしゃいます。 低い点数であっても再試験(=つまり再手術)出来る状態であれば それをすれば今度は平均以上になる確率はそれなりに高いわけですから 再手術をお勧めするのですが、 問題は、それが機能面での不具合であれば保険で追加治療が出来るけれども 美容面(見た目)の問題であれば一切保険での追加治療は出来ない、ということなのです。 機能面というのは眼瞼下垂による視野狭窄や、バセドウによる眼球突出、眼窩骨折による眼球陥凹のようなことで 美容面というのは二重まぶたのラインが気になる、平行型の二重にしたい、のようなことです。 バセドウ病の場合には病気で見た目が変化しているので土台が病気ですから 機能の改善を主に、出来るだけ美容面にも配慮して行わせていただいています。 眼瞼下垂や一重まぶたの眼瞼形状については保険では修正できないので、 気になる方は最初から自費での治療をお勧めさせていただいております。 あと、他院の美容外科での手術後の合併症についても保険での修正は出来ません。 これは全国同じルールの筈ですので、ご留意ください。 2018年手術実績 3046件 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

2019.02.15

患者さんたちのご家族の反応

患者さんが当院を受診されるとき、親御さんや配偶者、お子さんが付き添うことがあります。 当院を訪れる患者さんはどこでも治してくれるような病気ではなく、他の医療機関で治してもらえず、困りに困って当院をネット検索して受診するので、大抵ご本人は手術に前向きなのですがご家族はそれぞれ立場が違います。 付き添いがお子さんの場合。 これはもう全く心配していないですし、 完全に無関心か、むしろどう変化するのか楽しみにしている場合もあります。 配偶者の場合。 この場合には患者さんの悩みを共有しているのでそもそもご本人と同じく手術に前向きであることが多いです。 ただ患者さんの身体をすごく心配しているので手術に関する質問はとても多く、しかも多岐にわたる印象があります。 でも全てに答えると信頼して任せてくれるように感じます。 逆に付き添いが親御さんの場合には、多くの場合反対します。 お子さんが手術を受けるとなると、やはり手術のリスクが心配になるのでしょうね。 患者さん本人が、ご本人の状態を本当に嫌になってしまってうつ状態のようになっていることも多いのですが、それでも親御さんは反対することが多いです。 そんな時に親御さんに伝えるのですが、 ・患者さん本人がどれだけ心にダメージを負っているか ・毎日鏡を見るたびに自分自身が嫌いになっていくことがどれだけつらいのか ・外出のときに人目を避けて髪を下ろして眼鏡とマスクをつけたり、むしろ外出自体を控えるになったりすることが生活の質をどれだけ落としているのか。 そんなことを親御さんに話をすると、それを聞いている患者さんが涙することも多いです。 先日は1日で3人ほど涙を流されていました。 僕らのもとにはそんな患者さんたちが多くいらっしゃるので、誰にも分ってもらえない悩みを理解することが出来ます。 バセドウ病、眼窩骨折、眼窩腫瘍など専門家のほとんどいない疾患でお悩みの方は是非ご相談ください。 治せる病気があるかもしれません。 2018年手術実績 3046件 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

2019.02.07

へこんだ眼(眼球陥凹)への治療~眼窩骨折整復術

へこんだ眼(眼球陥凹)への治療~眼窩骨折整復術 いままでのブログでお示しした通りバセドウ病眼症による眼球突出への治療は、おそらく日本でダントツに手術をやっています。最近は遠方からもいらしていただき、先ほども九州からお問い合わせをいただきました。 凹ませるのは得意、では逆はどうか。実は眼球陥凹に対しての治療も得意にしています。 眼窩骨折は骨の減圧術とは逆に、外傷(ケガ)によって目の周りの骨が折れて、眼球が凹んでしまった状態を指します。 外傷はなんでもあり得るのですが、殴り合いの喧嘩、体育のマット運動で自分の膝があたったり、スポーツで競り合ったときに他人の肘や頭が当たったり、野球のフライを取ろうとしてボールが目に当たったり。。。。 多種多様な理由で眼窩骨折が起きるのですが、問題はしっかりと治せるドクターが少ないことです。 眼窩の手術を集中して経験できるような施設はほとんど存在しないため、経験が蓄積されないままになってしまうのです。 ドクターが勘違いしがちなのですが、眼窩骨折で大事なことは骨を治すこと、ではありません。眼窩の組織(内容物)を元の位置に戻すことが大事なのです。 よくある手術での間違いとして骨の代わりになる人工のプレートを折れた骨の上に置いてくるだけというものがあります。これだと何も戻せていないので手術をやった意味がありません。骨を治すためにプレートを入れる、ということを条件反射のように行うと何一つ改善の無い状態になってしまうのです。 また折れた骨から脱出した眼窩脂肪も適切に元に戻す必要があります。骨は綺麗に治っていても脂肪をそのまま置いてきてしまったため眼球陥凹が治らず悩んでいる方の診察をしたことがあります。 ありとあらゆる手術後の患者さんを診てきましたが、綺麗に治せているなあと思ったのは一握りでした。 (みんな、問題あるから来院するので当然なのですが) 眼形成手術の研修を最初に受けた聖隷浜松病院・眼形成眼窩外科では非常に多くの眼窩骨折を短期間に集中して手術させていただきました。 そのおかげで眼窩骨折の手術はある程度安定した結果を出すことが出来るようになりました。 いままでに眼窩骨折がきれいに治らず、眼球陥凹が出てしまったかたをたくさん見てきました。眼窩骨折による眼球陥凹で悩んでいる場合には是非ご相談ください。 2018年手術実績 3046件 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

2019.02.04

全身麻酔手術のリスク

全身麻酔手術にもリスクはある 手術や麻酔は、気を付けていたら必ず安全に終わる、というものではありません。 例えば全身麻酔を行って、その間に死んでしまう可能性もあるため、全身麻酔の前に常に患者さんに説明をさせていただいています。全身麻酔を怖がる方もいますし、お子さんが手術必要であった場合に親御さんが躊躇する場合もあります。 麻酔科学会の調査によると、100万人に1人と低い確率 ただ麻酔をかけたことに起因する死亡率は麻酔科学会の調査によると全身が健康であれば100万人に1人しかありません。高血圧などの軽度の全身異常がある場合は100万人に6人です。 宝くじの場合は、10万人に1人の確率 宝くじで1000万当たった人は少ないと思いますが、それでも10万人に1人だそうです。 全身麻酔で死ぬ確率がいかに低いかがお分かりだと思います。 ちなみに1億円の宝くじは500万人に1人。東京ドーム満杯を100回くらいしてその中の1人だけしか当たらないようです。 交通事故の場合は、10万人に2.79人の確率 これに対して2018年の交通事故死亡者数3532人、人口10万人あたり2.79人だったようです。 これは年間の数字ですから、一生でどのくらいのリスクなのでしょうか。 現在の平均寿命は84.2歳(2016年)ですから、2.79×84.2とすると235人となります。 つまり人口10万人あたり235人が交通事故で死ぬのです。1万人あたり23.5人、1000人あたり2.35人、426人に1人が一生のうちで交通事故死するということです。かなり多い人数だと思いませんか??そして、このリスクをどれくらいの人が認識しているのでしょうか? 全身麻酔でそのまま死んでしまう確率は? 全身麻酔で死んでしまう確率はかなり少ないと言えます 全身麻酔で死んでしまう確率はかなり少なく、交通事故死の可能性の2000分の1程度だということになります。 飛行機に乗ると、墜落が怖い、という方もいらっしゃると思います。それでも海外に行きたいときはどうしても飛行機に乗らないといけませんよね。航空機事故の事故死率はなんと470万分の1だそうです。 全身麻酔は、過度に怖がる必要がないということがお分かりいただけたでしょうか??

2019.01.27

医療を飲食店に例えると

タイトルをみて、クエスチョンマークが浮かんだ人も多いと思います。 どの医療機関にかかるときも患者さんは不安です。 それは自分自身がどこかに受診するときを考えるとわかります。 歯科でも内科でも耳鼻科でも、その医療機関の診断レベルはどうなのか、治療の技術レベルはどうなのか、必死で感じ取ろうとしている自分がいます。 やはり自分の身体を任せるとなると、出来るだけ完璧なチョイスをしたいと思いますよね。 それは当然です。 特に米国やシンガポール、台湾など他国の眼形成外科を見学しているので 眼形成についていえば、日本国内の状況がとても追いついていないと感じるからというのもあります。 他の記事でも書きましたが、飲食店に行くのが好きなので よく飲食店に例えて話をするのですが、 どんな食べ物が好きですか?という質問に「ステーキが好きです」と言ってみたところで ステーキならどんなのでも良いわけでは無いですよね? そもそもシチュー用の硬い肉を厚切りにして焼いたって、「ステーキです」って言いきれば それはステーキなのかもしれませんからね。家庭のステーキだと中までウェルダンにしてしまうことはよくあります。 眼形成、専門にしている看板があれば良いわけではありません。 それは「がん」でも「眼瞼」でも「美容」でも一緒です。 例えばラーメン屋の味もピンキリですが、医師の技量も同じくらい幅があるのです。 これは意外と皆さんご存知ないし、意識していないと思います。 自分の身体を任せられるドクターを見つけてもらえたらと思います。 2018年手術実績 3046件(うち眼瞼下垂1238件 ) 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

2019.01.23

バセドウ病眼症の患者さんたちの感想

当院で手術を受けた患者さんたち。 いまは全国から問い合わせていただいて、手術を受けに来ていただいています。 皆さん悩まれて悩まれて、ネットで検索して見つけてきていただいているので いっぱい調べておられる方が多いのですが 手術後の患者さんに投稿いただいたものを、ここでご紹介させていただきます。 https://www.facebook.com/gankeisei/posts/2445610225453233?notif_id=1548199610444679&notif_t=page_post_reaction https://ameblo.jp/apuapumaron/entry-12434026023.html https://www.google.com/maps/place/%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E6%9D%B1%E4%BA%AC/@35.6737798,139.7682522,17z/data=!4m14!1m6!3m5!1s0x60188be5efe2fd0b:0x2333543e30bb2250!2z44Oh44OH44Kj44Kr44Or44K544Kt44Oj44OL44Oz44Kw!8m2!3d35.6717112!4d139.7633008!3m6!1s0x0:0xbd9d1fc95bd15037!8m2!3d35.6737753!4d139.7704408!9m1!1b1 手術なのでどうしてもリスクはゼロではありませんが 人生をそのまま過ごすか それとも手術を受けて改善させるかという2択しかありません。 悩んでいるよりも一歩前に進むことをお勧めしたいと思います。 人生を取り戻しましょう。 2018年手術実績 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

2019.01.19

減圧手術後の顔つき

以前、衝撃的なタイトルでブログを書いたことがあります。 「バセドウ病眼症の眼球突出はなぜ醜いのか」 https://ameblo.jp/kashitomo52/entry-12393488013.html 眼窩というスペースは外方に45度開いているため、眼球突出すると目が外に離れて行ってしまいます。 眼が離れて眼球突出もするとどうなるか。 一言でいうとカエルや魚のような目つきになってしまうのです。 バセドウの患者さんたちが良く言われるのですが、 発症してから写真を撮るのがイヤで出来るだけ避けてきた 人前にも出来るだけ出ないようにしていた。。。。 減圧で目の位置が戻ると、眼が離れてしまった状態がもとに戻ります。 最近よく患者さんに伝えるのですが、 今までの自分の経験上、減圧をして、美人度が下がった人はいません。 みんな綺麗な顔つきになっています。 若い女性に多く起こる病気だからこそ、見た目の変化というのは一大事です。 眼球突出という状態がいかに悪かということだと思います。 手術というのは個々人にとっては一大決心かもしれませんが 悩んでいても解消できるものではないので、手術をお勧めします。   最近来た患者さんにこのような話をしたら、泣かれていたので投稿しました。 (バセドウ病眼症で来院される方、泣かれる方の割合がかなり多いです) 人生を取り戻しましょう! 2018年手術実績3011眼(1月~12月;眼形成手術のみ) 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

2019.01.17

術後の複視

眼窩減圧術はバセドウ病眼症の眼球突出に対する唯一の根治的治療です。 眼球陥凹によってほとんどバセドウ病眼症のほとんどすべての問題が解決します。 顔つき、ドライアイ、涙目、充血、痛み、視力低下。 とても良い手術なのですが、手術なので合併症も起こりえます。 手術を受ける側として最も留意していただきたいのは術後の複視についてです。 今回は術後の複視について記載したいと思います。 現在行っている増えた眼窩脂肪を切除する現在の手術方法は もともと台湾のLiao先生が発表された方法をもとにアレンジを加えて行っています。 Liao先生の論文ではもともと複視がなかった方の手術で 日常生活で自覚する程度の複視の発生率は3%前後、とされています。 現在当院ではアレンジした方法で行っています。 それは、眼を動かす外眼筋周囲の脂肪を残して脂肪切除するというものです。 この方法では日常生活に影響のある正面での複視はほぼ発生しません。 ただし周辺複視(上下左右最大限見たときの複視)は大なり小なり起こることが多いのでその点については留意していただかなければなりません。 また、筋肉周囲の脂肪を残す分だけ、奥から切除しなければならないので視力・視野障害は起こりえるかもしれません。 今までのデータを昨年末の香港の学会で出しましたのでそれをご紹介します。 どこを見ると複視が出るかを測る両眼単一視野という検査があります。 両側の眼窩減圧術を行った115例の結果を計測したのですが、正面から何度離れると複視になるかという数字を採取しました。 術前は 35.4度でした。 つまり正面から35.4度まで複視が出ないという状態ですが、 術後1か月 25.0度 術後3か月 28.9度 術後6か月 30.8度 でした。 こうしてみると直後は周辺を見たときの複視が出ますが、 その後徐々に改善することが分かります。そして術前の値までは戻りません。 30度の範囲では日常生活で複視を感じませんから術後半年待ってもらう必要があるということだと思います。 これは平均値なので良い人も悪い人もいることはご留意ください。 ちなみに開業からいままで、新しく発生した複視で斜視手術が必要になった人はいません。 つまり正面での新規複視発生率はゼロです。 引き続き、出来るだけデータで話せるようにしていきたいと思います。 2018年手術実績3011眼(1月~12月;眼形成手術のみ) 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 http://www.oc-tokyo.com/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

診療時間
8:15〜17:00 - -

[休診日]月曜・日曜・祝日
※当院の診療は完全予約制になります。

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群馬県前橋市
【新前橋 かしま眼科形成外科クリニック】
電話番号:TEL:027-288-0224
〒371-0844
群馬県前橋市古市町180−1
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  • 大型駐車場 完備(フォレストモール新前橋内)
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