2019.01.05
バセドウ病眼症の解説書
去年は一言では言い表せないくらい、さまざまなことがありましたが
その中でもバセドウ病眼症の本を出せたのはとても良かったです。
医師の集う学会では書店が何件か参加します。
医学書は一般的に流通していませんから
医師は学会の書店で本を買うことが多いのです。
臨床眼科学会という眼科の大きな学会の書店で売ることが出来たのと
甲状腺学会という内科の先生方の学会では
さらにそれが売り切れたということと、
ある医師に、なんで売り切れるんだ、と逆切れされたと聞きました。
患者さんはもちろんですが眼科医にも内科医にも知ってもらいたくて作ったものなので
そんな反響にびっくりしました。
当初作った1000部が売り切れたので
重版1000部作らせてもらっています。
最近、本の紹介しているページがかなり後ろのほうに行ってしまっているので
ここで改めて紹介させてください。
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
https://oculofacial.page.link/pamphlet
本の価格は300円ですが、レターパックで送るのに350円かかります。
送料のほうが高い!(笑)
本の値段は出来るだけ下げたかったので製本料のみしかいただいてなく
かつ採算トントンでさせてもらっています。(デザイン料などは自分持ちで)
1時間で読み終わるような内容で、出来るだけ平易な文章に仕上げています。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
2018.12.30
保険診療と自費診療の違い
当院では保険で行う診療と、自費で行う診療を分けています。
これにはいくつかの意味があります。
まぶたを作る、ということは彫刻を作るようなことと似たような作業です。
誰もが小学生や中学生の頃に図画工作の授業などで経験したと思いますが
そのような作業というものには100%の出来というものがありません。
授業であれば、次の授業までの1時限で仕上げてしまわなければいけませんから
70%の出来でも終わりになりますが
95%くらいの完成度を目指すのであれば時間は
その3倍くらいはかかってしまうのではないでしょうか。
また、どの有名なシェフのレストランでも
そのシェフはおそらく店の雰囲気や季節ごとのメニューを決めていくのが仕事であり
魚や肉を直接すべて調理しているわけではありません。
直接その有名なシェフに調理を頼もうと思ったら
莫大なお金を払ってレストランを貸切にするか
同等のお金を払って自宅に出張してもらう必要があると思います。
お寿司の有名店であったって
オーナーの板前さんがメインで握っていても
焼き物は他の人がやっていることが普通です。
さらに自分は今までに国内で最も有名な眼形成の研修施設である聖隷浜松病院と
世界で最も有名な眼形成の研修施設であるUCLAでの臨床留学を経て
ここまで辿り着きました。
正直に言って同様の経験を行うことが出来る若手医師が出てくる可能性は相当に低いと思います。(出てくることを望みますが)
オペレーターとしての腕のピークが40-50代だとすると
そのような経験が自分だけで終わってしまう前に出来る限り次世代に伝えていかなければなりません。
以上のことを踏まえ、保険診療の手術の場合には適度な時間と完成度で終わりにさせていただいており
術者の指名も受けておりません。むしろ若手の先生方に積極的に執刀してもらっています。
逆に自費の場合には術者の指名を行っていただくことが可能としております。
さらに保険診療の倍の時間枠を取らせていただき
出来るだけ完成度の高い手術を志しています。
また美容外科で行った自費の手術の修正は保険で行うことは出来ず、自費になります。
自然発生的な病気ではなく、本来不要な医療によるものでありますから当然ですし
保険診療のシステム上、保険で請求してもカットされていまいます。
最近、ご要望から自費の治療が望ましいことを説明したのにそれを拒否し
保険での治療を希望したにも関わらず
自費と同様のサービスを望む方がいらっしゃいました。
群馬では、そうそうトラブルになることはないのですが
大都会東京だといろいろな人がいますね。
人数が多すぎて隣の人を信用できないのかもしれませんね。
忙しくてなかなか更新できなかったのですが、年末年始はすこし時間とれそうなので頑張ります。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
2018.12.18
アジア太平洋眼形成学会香港で講演を行ってきました。
アジア太平洋眼形成学会(ASOPRS)が香港で行われ、招待いただき講演を行ってきました。
講演の内容は眼窩減圧についてでした。
眼窩脂肪減圧がいかにナチュラルな顔貌に戻るかということと、
どのような合併症が起こるかについて話をしてきました。
眼窩減圧は眼窩深部の脂肪や骨を取り除く手術なので眼科の手術の中で最もハードルが高い手術です
。このトピックについてプレゼンテーション出来るということは眼形成外科医として腕を認められているということになります。
講演後にフロアでいろいろな人から話しかけられたので面白がってもらえたのだと思います。
ついでに賞状とタテまでもらいました(笑)
今週は明日から土曜日までの4日で減圧手術10件あるので
気合い入れて合併症起こさないように丁寧に頑張ります!
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
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2018.12.08
3日間で8件の全身麻酔手術を行いました。
3日間で8件の全身麻酔手術を行いました。
そのうち眼窩減圧は5件あり、4件は北海道、秋田、栃木、福岡と遠方からのオペツアーの方々でした。残りの3件は、涙嚢鼻腔吻合術が2件と、陳旧性眼窩骨折整復術が1件でした。
最近、全国からお問い合わせをいただくことが増えてきました。ネット上の情報は全国どこでも差がありませんから、皆さん自分のお顔の表情を苦にしてネット検索して見つけていただいているようです。
オペツアーの場合には発症前と現在の顔写真、画像診断のCDROMを送ってもらって、顔貌の変化があれば手術の予約を取っています。
手術前日に来てもらって、手術をして、翌日診察後に帰宅していただきます。
バセドウ病はもちろんですが、顔面神経麻痺や眼窩骨折、眼窩腫瘍など全国でも治せる医療機関が少ないような疾患で変化してしまった顔貌を治しています。
自分だけで悩まず、是非相談いただけたらと思います。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
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2018.11.25
内科の甲状腺学会で講演してきました。
内科の先生方の学会が、川越でありました。本来、ドクターは他科の学会には行かないものですが、甲状腺眼症はもちろん甲状腺疾患とのかかわりが大きいので、どのような学会なのかドキドキしながら参加してまいりました。
群馬では約10年程度この分野を手掛けていたので、群馬県内の内科の先生方にも僕のことを知っていただいていて比較的連携はスムーズだったのですが、オキュロフェイシャルクリニック東京を開院して東京の内科の先生方と連携がうまくいかないこともあったので、内科の先生方の学会にお邪魔させていただこうと思い一念発起して、減圧に関する話題を3演題出させていただきました。
演題はいままでの両側同時減圧術の結果、未成年者への減圧術、斜視手術後に下眼瞼後退になってしまった症例への修復です。それぞれが全国的に新しい話であり、フロアの先生方にも面白がってもらえたのではないかと思っています。
その証拠に、セッション終了後にお二人の先生にお声をかけていただきした。一人は富山、もう一人は仙台の先生でした。お二人とも患者さんがいたら送ってもよいかという質問だったので、是非!と答えました。とくに仙台の先生は、すでに患者さんが自分からネットで当院のことを調べ当院で手術していたみたいで、また他の患者さんいたら送るね!と言っていただけました。地道にコツコツと、眼症で変わった顔貌を治す治療があるということが広まっていけばよいと思っています。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
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2018.10.16
顔貌を回復する治療
ブログの読者の方々はご存知の通りだと思いますが、バセドウ病眼症への手術を多く手がけています。その他にも顔面神経麻痺の方や、義眼の方への治療も行なっています。
見学にいらした先生方にそのような治療のことを話していたらふと自分がやりたかったことに気づくことができました。
それは病気で顔つきが醜く変わってしまった患者さん達を、整容的・機能的な観点から治療を行うということです。
一般的に言う美容医療というものはいわゆる正常の方々を対象にしています。
もちろん加齢や生来の生まれつきの姿形を治したくて治療を受けるものであるので、病気の方々はあまり受診されないはずです。
医師の腕というのは経験した症例数によりますので病気で顔つきが変わってしまった患者さん達の治療を、美容外科の先生達はほとんど経験したことがないため治す手立ては持っていません。
一方で一般的に保険診療を行っている先生方は、逆に美容的な観点から手術・治療を行うことをしていません。このため両方の先生方とも、そのような患者さんたちを治す手立ては持っていないのが実情です。
このため先ほど提示したような患者さん達はどこに行っても整容面・機能面に配慮した治療を受けることができず、家具のスキマに落ちたような状態で誰も助けてあげられなくなってしまうのです。
見学の先生に当院で行っている治療のことを話していて、自分がそのように誰も助けてあげられなくなっている患者さんたちを助けてあげたいのだと気付きました。
そして美容と機能の両方の知識や経験を持っているドクターは他にはほとんどいないのだと気づきました。
「顔貌」を回復し、「願望」につなげる治療
当院は、このような患者さんたちへの治療を続けていきたいと思います。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
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2018.10.15
立ち見でいっぱいのモーニングセミナー
第72回臨床眼科学会でモーニングセミナーを開催してきました。
朝7時45分からの早い時間帯での公園であったにも関わらず、7時半の時点でほぼ満席に、7時45分の開始の時点では立ち見まで出ている状態でした。
主催者の集計では席数220はもちろん満席で、約140名の立ち見の先生方がいらっしゃったようです。
それだけ注目度が高かったということなので、 自分としてもほっとしました。
講演の最中に寝ている人はほとんど見られず、出席された先生方からの熱気も伝わってきました。
眼科で美容医療を行っているクリニックはほとんどないと思われますが、当院で行っている取り組みが眼科の先生方には新しく面白い取り組みとして受け入れてもらえたと思っています。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
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2018.10.15
賞をいただきました。
第72回臨床眼科学会で優秀学術展示賞をいただくことができました。
日帰り全身麻酔についての発表でした。
日本では日帰り全身麻酔は多くありませんが、今後広がっていくと思っています。
賞をいただき、励みになりました。今後とも精進して行きたいと思います!
統計、見直したら単純ミスで昨年の減圧術の実績250でした汗
少なく出してました。。。。ということで修正してます↓
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧250件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
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2018.10.12
バセドウ病眼症について講演してきました
臨床眼科学会、年に一度眼科医が大勢集まる学会があります。
四年前からバセドウ病眼症についてのインストラクションコースを主催しています。
90分のコースですが、その中で早期発見するにはどうしたらよいか、役に立つ画像診断の知識、ステロイドの使い方、斜視の手術、眼窩減圧術について一般眼科の先生方にもわかりやすく説明をしています。
今回のコースも前回同様に事前登録で初日に満席となり、当日登録もすぐに満席になることができました。
会場の先生方の熱量も高く、オーガナイザーとして開催自体は成功だったと思っています。
一般眼科の先生方がバセドウ病眼症に対する理解を深めていただくことが不幸な患者さんたちを作らない大前提だと思いますので今後も地道に啓蒙活動を続けていこうと思っています。
会場の先生方には甲状腺眼症入門パンフレットを一部ずつ進呈しました。
臨床眼科学会は全部で四日間の日程ですが今回は毎日出番があります。
人前に立つ時間はトータルで6時間弱になる予定です。
とても大きな仕事ですが楽しみでもあります。今日も講演頑張ってきたいと思います。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
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2018.10.10
結膜の瘢痕
最近いらっしゃった20代の若い患者さん、大学病院で3回乳頭腫の切除をされてその後眼球とまぶたの癒着を生じた方がいました。
その方は周辺を見た時に復讐を感じていましたが日常生活ではそのような不自由を感じることもなくスポーツをする時だけ周辺視で福祉を感じていました。
手術を行った大学病院で相談したところやるとすれば羊膜移植などの大きな手術を行うことになると言われ困っていました。
かかりつけの眼科から当院に紹介されましたが一見して眼瞼と眼球の癒着はごく狭い部分であり一瞬で解除できるものと思われました。
そのため診察の当日にその瘢痕を切開して違う方向に縫い直すことでこれを修正しました。
手術はほんの5分程度で終了しました。
数日後に再診した時にはすでに今までにあった症状は消失していたようでとても喜んでおられました。
普段から怪我などでできた皮膚の瘢痕を形成外科的な知識を使って治しているため、その知識を応用して結膜の瘢痕拘縮を直したのです。
眼科の知識だけでは結膜の瘢痕拘縮を治すことはできないのです。
関係性は形成外科の知識と眼科の知識を両方を詰め込んだ専門分野です。
だからこそ新しいアプローチで物事を捉えることができます。
このように大きな病院でも治せないような病気でも、治せるものがあるかもしれません。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
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アジア太平洋眼形成学会 理事
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